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MOZのシリーズ毎の解説

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こんにちは

有難い事に今年に入ってから生産量を超える受注が続き、

6月あたりから遅れが出てしまう受注数を頂いております。

 

8月の受注数を減少させていただきまして、

遅れを取り戻したいと思います。

残業で遅れを取り戻す事はしませんので、

スタッフのモチベーションや品質を落とす事はありません。

 

改めてMOZシリーズの解説をさせて頂きます。

 

MOZのモデル選びは、ジギングでのロッドの役割を理解し、

そこに自分の好みを加えるか加えないかで、番手が変わってきます。

 

では簡単にですが解説させて頂きます。

まずはベイトモデルから。

 

「MOZ620LMシリーズ」

620LMシリーズは、ティップパワーが強いシリーズです。

その一方バットパワーは弱めに設定しております。

つまり、ロッド全体が大きく曲がり、強いティップでジャークのストロークが長いシリーズです。

 

向いているシチュエーションは、

水深が深い場合です。

ジグタイプはショートからロングまで得意です。

水深が100m近くなると620LMシリーズが合う事が多くなってきます。

 

次に「MOZ620HMシリーズ」です。

620LMシリーズの微調整を目的としたシリーズです。

高弾性カーボンを使用しているので、強度はLM素材に劣ります。

反発が強いので、水深がLMより深い状況や、

潮が複雑でロッドが曲がるとラインテンションがジグに伝わりにくい時に

HMを使う事で、状況に合わる事が可能です。

あまり出番がないですが、LMシリーズを揃えて頂いてからの追加でお考えいただく方が

状況に対応できるかと思います。

 

次に「MOZ620LightZEROシリーズ」です。

620LMシリーズのティップは強めに設計しておりますが、

620LightZEROシリーズは逆に弱く設計しております。

得意なシチュエーションは水深が浅い状況です。

ティップまで返り切らない方がよい場合や、ターゲットが5キロ未満と小型魚の場合や、

使用ジグが軽い場合にLightZEROが良いです。

 

バットパワーは620LMシリーズとほぼ同じか少し弱め程度なので、

10キロ前後の不意な中型魚とのファイトも安心です。

 

次に「MOZ580LMシリーズ」です。

MOZシリーズで、ハイパワーロッドの位置づけです。

主に大型魚や深海に向いているシリーズです。

ティップもバットもハイパワーです。

でも決して棒ではなく、ロッドとしての機能も果たせます。

ハイピッチでは抜けの良いジグを使用して回遊魚を狙ったり、

中深海や深海では重いジグを使用して攻略したりできます。

 

 

次に「MOZ520LMシリーズ」です。

520LMシリーズと同じような位置づけと思われがちではありますが、

520LMシリーズはレングスの短さからのレスポンスが特徴です。

短い事でアングラーの疲労が大きく軽減されます。

深海で重いジグを一日ジャークし続けられるスタミナに自信が無い場合は、

520LMシリーズで改善できます。

レスポンスが良いのでジグの移動距離を小さくしたい場合にも向いています。

 

 

 

続きましてスピニングモデルの解説です。

「MOZ620SPNシリーズ」

621SPNはスーパーライトジギングも対応できるほどライトロッドでありながら、

バットパワーは強ので10キロほどの中型魚がヒットしても安心です。

 

623SPNは、いわゆるライトジギングロッドです。

オーソドックスなパワーと調子を持っているので、

使用頻度は高いモデルになっています。

 

625SPNは、ティップパワーが強く感じられるのですが、

バットも曲がりこみやすいので、丹後などブリ狙いに使用すると面白いモデルになってます。

 

 

 

「MOZ580SPNシリーズ」

580SPNシリーズは、ハイパワーブランクでのスピニングロッドです。

昨今ベイトロッドが主流になっているジギングですが、

まだまだスピニングロッドでのアプローチも有効なシチュエーションが多くあります。

620SPNシリーズはロングジグをガンガンしゃくるシリーズではないですが、

580SPNシリーズはガンガンしゃくれます。

 

また丹後でのブリ狙いやヒラマサでも580SPNの調子とパワーのバランスは効果的です。

その際は、使用するジグウエイトで580SPNの番手を考えたり持ち替えたりするのではなく、

ジャークでジグに力を伝えるラインテンションの違いを考えて持ち替えると面白いです。

 

ですので588SPNは物凄くパワーのあるロッドですが、

PE3号でブリを狙う為にも出番があります。

丹後ジャークは堅いロッドと

柔らかいロッドの2タイプのタックルバランスがあると良いと思っています。

柔らかいロッドの方がジャークもそれっぽく出来ますが、

堅いロッドでも出来るようになると釣果に差が出てくると思います。

 

 

 

ここまででMOZシリーズの簡単な解説では御座いましたが、

お伝え出来たと思います。

 

MOZをリリースさせていただいてから、

5年近く経ちまして、

今年でフルラインナップ展開することが出来ました。

多くの方様に、ご愛用頂けて嬉しく思っております。

 

既にMOZを超えるMOZの開発も常に行っています。

試作ロッドも出来てきておりますが、まだまだチェック項目が多いです。

 

タカミテクノスは何年も掛けてテストする理由は、素材の特性やどうゆう壊れ方をするか、

どの程度の使用回数でどうなっていくのかを見てますので、テスト期間が長いです。

調子とパワーだけイメージ通りバッチリ出ていればオッケーだと簡単なんですが、

それだけでは良いロッドとは全く思っていません。

 

調子とパワーと、

ある程度の強度だけで良いなら色んな製造方法や素材で可能です。

最適解を出さないといけません。かなり難しいです。

 

物凄く研ぎ澄まされた感覚が必要です。

製造品質誤差の良い方で良く感じているのか、

品質誤差の範囲が広い製造方法であるか狭いのかどうか。

 

歩留まりが悪い製造方法は駄目です。

100本中20本しか良品にならないのは、その20本も不良では?と捉えます。

 

1本あたりのコストがバカ高くても、

100本中100本良品になるような製造方法と素材で出来るのが良い製品になると思っています。

それでいてイメージ通りでなくてはなりません。

 

製造過程での品質が安定しているので、同じモデル毎の品質誤差も狭いです。

初期不良がほぼ無い~少ないという事です。

 

同じモデルを2本持って違いが分かる感覚が必要です。

答え合わせをしたり答えを持っている人も居ないので、自分の感覚が頼りです。

特にチューブラーは品質誤差が大きいです。

 

 

 

商売だとやってられない事ですね。

そこは僕の性分や趣味でやってるので出来ています。

 

 

 

 

ここにMOZ620タイラバチューンというのが追加されます。

物凄く良いタイラバロッドが出来てきています。

 

グリップやデザインを悩んでいます。

 

3年ほど前からチューブラーロッドの開発も進めておりますが、

まだ研究中です。

 

3ポンドライン~PE10号まで、ひと繋ぎのシリーズを考えています。

どれを使っても共通する感触を持たせたいです。

それはパワーや調子ではなく、

ロッドを擬人化すると体温や呼吸のような部分です。

 

来年あたりからルアーの開発と販売、

チューブラーロッドの開発と販売を精力的に行う予定でして、

釣行回数も増えます。

 

今後ともタカミテクノスを宜しくお願いいたします。

 

 

最後に、

弊社工場へ直接ご訪問のご要望も多いのですが、

サンプルロッドも応接間も無い、小さな工房です。

全員が作業に集中しておりまして

お越しいただきましてもお客様に失礼なく対応できるスタッフが居ません。

 

発送または工場直接受け渡しの2択がある訳ではなく、

発送のみの対応ですので、

申し訳ございませんが、ご了承のほどお願い申し上げます。

 

ではまた

 

 


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