こんばんは
台風と台風の合間を縫って種子島へ行ってきました。
今年3度目のテスト遠征です。
今回も民宿しまさきさんへお世話になりました。
開発の初動段階ですので、少人数1~3名でも行きます。
毎回新しい試作ロッドを持ち込み、テスト内容を予め決めており、徹底してます。
今回からキャスト方法やラインシステム、ルアーの制限を少し緩和できる段階に入ったので
釣れる確率も少し上がってきます。
釣果は海の状況が大きいので、海に任せて釣れる時は釣れるし、釣れない時は釣れないでも良いです。
魚掛けて見る部分もありますが、その重要性はもう少し後になります。
遊漁船にお世話になるので釣果も出さないと申し訳ないので、釣れる雰囲気の時は釣ろうとしましたが、
激渋という事で厳しかったです。
曲げておきたいので、釣れたオジサンを泳がせてサメ掛けたりしました。
15キロ無いくらいのサメだったので、すぐに浮いてきました。
初日は完全ノーバイト。二日目はキハダとシイラ。三日目は強風の為中止。
二日目の最後の流しで、良い出かたしたGTを掛けたんですが、謎のラインブレイク。
その後ルアーだけ浮いてきて回収成功。ドラマ達成ならず。
この遠征最後の流しで掛けたのに謎のブレイクでショック大でした。
でも今回の遠征で、チェックしなくてはいけない部分を色々と新たに掴めた事が多く、
次の試作で反映させて、再度イチから前回モデルとの比較チェック。
最終日は沖には出られないので、ライトゲームをしました。
20㎝前後のヒラスズキとメッキが入ってました。
あとは南洋チヌ。
もう少しでイメージ通りのロッドが出来そうな気がします。
イメージ通りのロッドが出来れば残すは2つの関門。
材料と製法の強度平均を出す破壊検査。
これで一定ラインを超えていないとイチからやり直しではないですが、
別ルートで最適解を探してクリアを目指します。
これがクリアできれば最後の関門、疲労破壊検査。
これはまさに地獄の筋トレ。
機械で繰り返し負荷を加えるのではなく、人間が実際のスタイルで必要強度を超える負荷を500回到達を目標にします。
ガイドの取り付け強度も確認できます。
この条件には船の上下や揺れと、魚の引きのタイミングでのドラグの反応とラインの伸びが入っていませんが、
入っていないからこそ信じれる結果になると考えてます。
こういった不確定要素がある為、安全値加えての500回としました。
「必要強度と調子だけ出せば良い」であればもっと早くに完成しますが、
タカミテクノスが行っている開発は、例えば「10」という数字にするには、
何通りも存在するわけで、3+7の10でも必要強度と調子は出せます。
5+5でも出来ます。3+15-8でも出来ます。
例えなので、上記はプライ数を意味している物ではありません。
どの製法で、どのカーボンなど色々な事を
デメリットとメリットや相乗効果など組み合わせてイメージしているパワーと調子にします。
これだけでは面白いロッドではなく、使いやすいロッドにとどまるので、
カチカチ系ネバネバ系モリモリ系など音に関係するような感触を作る事が面白いロッドには不可欠です。
永く評価を得られるロッドにしたいので、必要強度と調子だけでは、使ううちに飽きがくるようです。
現在は味付けの自由度を飛躍的にアップし、強度も汎用性も高い製法の開発をしている段階です。
その為、方程式のような条件を掴みこの製法が完成すると
ライトからヘビーまで様々なチューブラーロッドを産み出すことが可能になります。
既に良い物が出来て来ております。
リリースできる日を楽しみに開発を進めております。
お待たせしていて申し訳ございませんが、開発は順調に進んでおります。
次は再来週です。
新しい試作ロッドを持ち込むわけでは無いですが、GT歴が長く釣りを楽しむことが上手な先輩方に混ぜて頂きまして、
ご興味を持っていただければ、どのレベルの完成度か見て頂こうと思います。
次は一旦開発の気持ちを置いておいて僕自身もGTフィッシングを楽しもうと思います。
その遠征の次の週に最後の遠征で今年の遠征スケジュールは終了です。
来年のスケジュールも既に入ってます。
MOZ580シリーズの最終チェック。
ジギングロッドのテストもまだまだ続きます。
今週末はジギングフェスティバルです。
台風の影響で土曜日は中止となりましたが、
日曜日は定刻通り9時より開催いたします。
日曜日のみ開催です。
土曜日は中止となりました。
僕はスタッフとして会場に居ます。
よろしくお願い致します。上原