こんばんは、
遅くなりましたが、
MOZショートモデルのテスト状況や、
タックルの組み合わせ例について書かせて頂こうと思います。
先週、タカミテクノスメンバー数名でロッドテストしてきました。
海域は八里ヶ曽根には行けず、
近場の島周り。
水深60m前後だったと思います。
テストロッドは、
MOZ503にあたるもので、
5ftで3番クラス。
現在リリースしている、
MOZ620シリーズに比べ、
速いテンポのジャークに対応するよう設定するシリーズが、
MOZショートモデルです。
結果としては、
今回の503テストロッドは、
ゆっくりなテンポのジャークにも対応できてしまうので、
単なる620シリーズの短いバージョン寄りだったので、
もっと速いテンポのジャークに特化させたタイプに微調整します。
まだ組めてませんが、
506と509にあたる試作ブランクがあるので、
組んでみて、
設計の微調整範囲を探ってみます。
思っていた通り、
今回の503プロトは、
リールシートの後ろ側に曲がりが入りすぎでした。
ボツは確定ですが、
メリットは、どうやっても弾きっ気の出ないワンピッチが可能。
バイトに対しても弾かないので、
変なタイミングで当たって来ても巧くいなすようなフッキング感を得られる。
スローなテンポで重いジグに向いている(中深海向けショートロッド)
このメリット部分がコンセプトなら、
今回のテストロッドでほぼ仕上がってました![グッド!]()
でも狙っているコンセプトが違うので設計し直します。
使用感は程遠い仕上がりでしたが、
設計自体は部分的で明確に掴めました。
調整度合いを探る為、
506と509のテストロッドを組んでから、
調整版試作ブランクを依頼出したいと思います。
つまり今ある試作ブランクの
503、506、509は、
一定の法則で設計してます。
503→ほど遠い
506→503よりは近い
509→ほぼイメージどおり
となれば、503を部分的に
509寄りの寸法からスタートして、
一定の法則で506を設計すると、
620シリーズのように、
番手を持ち替えても違和感の無い使用感になります。
現時点でわかってるのは、
今回の503のバットパワーが弱いとなると、
レングスを少し伸ばさないとイメージに近くならないので、
523って番手になるかと思います。
めちゃくちゃワンピッチしやすいロッドになります。
この調子だと、
来年の秋には間に合いそうです。
![]()
この日は、
503テストロッドだけ持って行き、
リールはエイテック社マーフィックス改(タカミチューン)、
ラインはMX4 1.5号
リーダーはシーガー8号を6m。
ジグは、
ロッツオブアート社のマドリー185g225g265gで
ワンピッチで早いテンポのジャークテスト。
マリンベイト社の、
桜花リボーン100~300gあたりまでゆっくりテンポのジャークテスト。
503は短いレングスの割にロッド単体での
ジャークストロークが長かったのが、
良くも悪くもイメージと違います。
ジャークストロークが長いと、
速いテンポのジャークにロッドがついてこないので、
もっとジャークストロークを短い調子にしなければ、
ワンピッチ向けロッドとしてリリースできません。
これはこれで面白いロッドなので、
角無しワンピッチが良い場面での秘蔵ロッドになりました。
折りたくなっても折らずに残しておこうと思います(笑
MOZショートモデルのテスト状況はこんな感じでして、
ここからは、最近ユーザー様や御問い合わせ、
メンバーからも話題になっている、
MOZにどのリールを組み合わせるか?という考え方などについて。
まず、
パワーの弱いロッドにパワーの弱いリール、
パワーの強いロッドにパワーの強いリール。
この考え方が有ると思いますが、
僕の場合MOZに組み合わせるのは、
MOZのどの番手でもパワーのあるリール。
パワーのあるリールと言うのは、
ギア比の低いパワーギアのリールと言う訳では無く、
ひと巻き90cm前後、
できればひと巻きで100cm巻けるタイプのリールで、
巻き込みトルクが適度なタイプが良いかと思います。
巻き込みトルクが
ターゲットの引きトルクより強過ぎると、
ロッドが跳ねてしまい、
ラインテンションが抜けてしまいますので、
相性が悪いです。
バラシやすく釣り味も悪いです。
適度な巻き込みトルクの組み合わせと言うのは、
条件次第で変わってくるので、
一覧表にするのは難しいですが、
目安としましては、
リールが巻けなくなる状態の組み合わせは、
リールパワーが足りておらず、
ターゲットがめいいっぱい引いている最中に、
好きなだけ軽くリールを巻き込める状態は、
リールのパワーが勝っているっていうのが、
ファイト中の目安になるかと思います。
ロッドとリールを
組み合わせる際に、
どのポイントに焦点を当てるかで、
組み合わせが変わってくる例に、
ジャークに焦点を当てると、
上記のファイト時の目安と、
考え方が変わってくるかと思います。
ワンピッチで、150g前後の軽いジグを使うのであれば、
ジギング向けのリールなら大体問題なく使えると思います。
そんな対応しやすい条件でも、
こだわれば絶対コレ!ってのが、
人それぞれに出てくると思います。
深い水深で重いジグを使う場合は、
ロッドを下げた状態から、
リール単体での巻きトルクが足りない場合や弱い場合は、
ロッドを上げて下げた時に出るラインがフケた分を
巻き取りたくなる状況になりがちですよね。
フケたラインをある程度巻き取った方が良い場合は別です。
でも実際の多くは、
ロッドを上げている状態から下げる時は、
ジグをフォールさせたい状況なので、
ロッドを下げている時には
出来る限りラインを巻きたくなかったりします。
いわゆるラインを張らず緩めず追いかけて、
穂先に負荷を乗せていないコントロール。
スパッとロッドを下げると、
フォール中のバイト感触も得られませんし、
ラインがフケて穂先にラインが絡むトラブルが起きますので、
ラインを穂先で追いかけるのをスタンダードとすれば、
スマートな釣りが出来るかと思います。
釣りで言うゼロテンションは、
ロッドに付加が掛かっていない状態の事で、
実際はその間もラインの抵抗分のラインテンションは掛かっています。
水深が深いほど、ロッドに負荷がかかっていなくても、
ジグに与えるラインテンションは掛かってますので、
潮の加減や、船の上のアングラーの動作で、
水面近くのラインが斜めに入ったり、
風と上潮の加減で船が漕いだりスラスター掛けると、
ラインが帆の役割を果たしてしまい、
常にジグは立ったままで浮遊している状態が考えられます。
その対処法は、
上(アングラー動作)と下(ジグウエイト)でラインを張る力を増やす方法と、
一旦底を取って強いラインテンションを掛けるべく、
高速でラインを20m以上巻き上げてからもう一度落とす方法をしているかと思います。
あと、根掛を切る動作でラインをズーンとゆっくり引くと、
海面に近いラインカーブを立てることが可能な場合があります。
ジグウエイトは重い方が効果的です。
ラインの進入角が真下に近く寄れば、有効な条件が揃ってます。
ラインが寄ってこない場合は、
斜めのライン進入角がほぼ平行に長く海中に入っている時です。
上潮ばかり滑ってる時など特に有効です。
そのままのラインカーブではシャクッてもヌメヌメと重いばかりの感触で、
感度もジグ操作も良くないです。
ラインの伸びなどにも気を使って、
まずロッドを下げてジャークのタイミングまで待機させ、
リール単体でグリッと巻き込んで、
ラインテンションを張って、
伸ばし巻き取ってから、
ロッドでグーッとジグを起こし上げるイメージの場合は、
巻き取りトルクの強いリールが良いです。
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※ここでギアの内容の記事を随分長いのを書いたのですが、
タイトルと大きく内容がズレて無駄に長くなったので、
リールのギアやjクリアランス調整に関する内容は
またの機会にご紹介させて頂ければと思います。
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水深が浅いとラインの動きで当たりを見て取りやすいですが、
深い場合は、ラインに変化が出るタイミングが遅すぎて、
フッキング動作で反応した時には既に掛かっているか、
掛からなかったかのどちらかが多いかと思います。
海面が穏やかだと見やすいですが、
なかなかそういう風な、
チヌの落とし込みみたいにはいきませんね。
5mほどの水深で餌をカジられても目印でアタリ拾うのも
繊細な事が多いのに、
ジギングをする水深でアタッてラインに変化が出るのは、
針掛かりしてからと思ってます。
ですがラインテンションが掛かる前にバレてたり、
全てがワンテンポ遅れてからの動作になるので、
ラインの伸びと縮みのタイミングと、
ロッドが反発しだすタイミングをシンクロに近づけるロッド(MOZ)と、
アングラーの動作が必要と考えてます。
水深が深くなると、水圧でラインが横から潰されて、
伸びた状態になっているのではないかと考えてます。
もし有る程度この影響度があれば、
海面に近いラインの伸びシロ多く、
ジグに近いラインは伸びシロが少ないと考えられます。
つまり、海面~中層のラインの縮むタイミングと、
ロッドの反発のタイミングを合わせる事で、
バイトのタイミングを調整できると思うので、
ロッドの番手選びや、
リーリングのタイミングと、
ロッドワークのタイミングも、
条件に応じたそれぞれのレシピが出来てくると思います。
水深が深いジギングほど、
当たる人と当たらない人の差が出てくるかと思います。
無意識に直感的に出来ている人や、
過去の経験でこの感触!みたいなのを覚えている人や、
道具の選定などはそれぞれに違うかと思いますので、
現場に居ない状態のこの場では、
「まずこの道具からスタートして」といったように、
とりあえずのサーチ的なタックルの範囲に留まるかと思います。
ジギングはこだわるとタックルが沢山いります。
何をしても食ってくる状況以外では、
1タイプ(1本)のタックルで釣れる魚と、
5タイプのタックルで釣れる魚で年間通すと、
5タイプで状況に合わせて巧く使い分けると釣果が良くなって当然です。
僕は近年テストばかりで、
そういったタックルを使い分けてパズルをハメていくような釣りをしていませんが、
使い分けたアプローチで魚からの活発な反応が返ってくると嬉しいし面白いです。
今回のテストでも「ロッドテスト!!」と思っていて、
1本だけ持ち込みましたが、
やってるうちに「やっぱ釣りたい、、、」って気持ちは出てました(笑
「今、あのバランスのタックルあったら釣りやすいだろうな」って
横目で思いながら、
バランスの出ていないロッドとリールで、
無理やりジグだけ合わせて釣ろうとする始末、、、。
釣り人が釣具作ってるのでこうなるとは思いますが、
極力意識しないようにしてきましたが、
半年以上釣りに行けなかったので駄目です(笑
釣りたい気持ちが途中で勝ってしまったり、
体調最悪だったりで今回はグダグダです。
ロッドテストで「今日にピッタリなテストロッドだった!」と言えた事が無い(笑
なので、来年はMOZショートロッドの仕上げ確認テストに、
4月から四国へ、
ほぼ毎月チャーター入れさせて頂きました!
MOZショートの出番を想定する海域でテスト出来れば、
釣果面でも楽しめるでしょう![!!]()
四国へは道具のチェック目的ですが、
主に魚を釣りに行きます![グッド!]()
そんなこんなで、
記事途中からタックルの組み合わせ方という内容でしたが、
とりあえず大雑把にこのロッドのこの番手と、
このくらいのリールの組み合わせでスタートしよう!
この組み合わせは出番があるだろう!といった内容では、
このロッドにこのリールってのが出てきますが、
ジギングも海域やメソッドなどが多彩になってきまして、
ジギング人口もメーカーも増す一方で盛り上がっており、
ポピュラーな成熟ジャンルとなりつつあるかと思います。
番手選びのアドバイスをさせて頂きたい気持ちは強いのですが、
参考とする、
ユーザー様からのインプレや組み合わせ方も多彩で結果も出ているものばかり、
僕自身の経験から離れた組み合わせでも、
ユーザー様毎に良かった、使い難いなど変わってくる事もあり、
明確にお答えしにくく、難しくなってきてます。
タカミテクノスのメンバーは現在10名以上
ご協力頂いておりますが、
各メンバー毎にもロッドの選び方に特徴がございます。
実際に曲げて頂ければと思いますが、
全国に御取り扱い店もサンプルロッドも無く、
御取り扱い店様の店頭在庫分も間に合わない状況ですので、
少しでも参考になるようなコンテンツをと、
タカミテクノスメンバーの協力の元スタートしました。
また改めてご紹介させて頂きますが、
まずはこの、内容があるようで無いような
長ったらしい記事を最後まで御付き合い頂き、
ご観覧くださった方様へプレオープンさせて頂きます![!!]()
https://takamitechnosmember.theblog.me/
「キャッチレポート」
タックルの詳細と、
使用状況や海域とシーズンがわかりやすい内容で、
更新されていきます。
また、HPとは別で
タカミテクノスコンテンツターミナルを設けますが、
もう少し時間掛かりそうなので、
先にキャッチレポートだけ公開させて頂ければと思います。
既に今年の28記事を投稿済みです。
カテゴリーにて、情報を引き出しやすいようになってますので、
ご活用頂ければと思います。
ドンドン自主的な情報発信していきたいと思いますので、
今後ともタカミテクノスを宜しくお願いいたします。
MOZ初公開記事
MOZについて第一談
MOZについて第二談
MOZについて第三談
MOZについて第四談
MOZでのファイトスタイル一例
タックルバランスについて(ロッド選びの参考に)
MOZシリーズ紹介動画(youtube)
MOZ紹介動画の補足記事(少しでも把握して頂くためには大切な記事です)
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ではまた![べーっだ!]()