こんばんは、
本日もスケジュールどおり進みました。
既に11月分の準備に取り掛かっております。
まずはブランクとリールシートの塗装から。
MOZショートモデルの試作ブランクが届いてましたので、
ついでに塗装しときました。
今回の試作ブランク良い感じの出来です。
ほぼ最終でしょう。
マテリアルがMOZ620シリーズと同じなので、
実際に使わなくても大体はわかります
今回の記事内容は、
MOZショートモデル公開開発の「第一談」としまして、
オフショアジギングロッドの判断仕方で、
柔軟体操的な内容とさせて頂きます。
イメージする為に2枚の画像を載せます。
①6.5ft先調子としましょう。
②5.2ft胴調子としましょう。
ロッド単体でジグを操作する条件ですと、
短いレングスですが大きな曲がり込み量の
②のロッドの方がロッド単体でジグを大きく動かす能力に長けています。
ロッドが長ければ、ジグを大きく操作できるイメージですが、
腕を大きく動かして人間主体のアクションとなります。
MOZのコンセプトは、
ロッドの番手に適切なジグウエイトを使った場合、
人間主体のアクションではなく、
ロッド主体でのアクションが出来るようにしてあります。
基本的には、
速いテンポでキビキビ動かしたい場合は、
ロッドの番手を上げれば良いだけですが、
ロッド単体でゆっくり大きく動かしたい場合は、
相反する要素をいくつかクリアしているロッドが必要になってきます。
その要素とは、
「溜めて返ってくる特性」
「穂先までベリーに負けないトルクがある」
「深く曲がり込み息継ぎの無い負荷移動」
「早く返りきってしまうような高弾特性ではない事」
MOZのマテリアルと設計で可能となっている点です。
穂先までシッカリとトルクがあって、
早く返らないというのは相反する要素なので、
その要素をクリアできているロッドは少ないと思います。
なぜそんなコンセプトで作っているのかは、
過去の記事を読んでいただいている方様は
ご理解して頂けると思います。
シャキッとしたロッドで、
ティップがピン!ピン!と返っていたり、
硬いロッドでガン!とシャクッたりすると、
一見良く動いてるかの様に思えますが、
海面から近い側のラインの伸びやたわみを
ほとんどサビいているだけと言う方が正しいかもしれません。
速いジギングではラインテンションが張ってるので、
それなりに緩急付いていると思います。
リールで巻き取った分近くはジグが上昇しますが、
ティップの動きに応じたジグアクションは、
果たしてどの程度の水深とラインテンションがあると、
シャキッとした動きに応じたジグアクションをしているかが問題です。
今までの経験上、
相当ラインテンションを張らないとそのようにならないのと、
素直な潮で水深が50mより浅い場合は、
シャキッとして高弾性のロッドが機能するかどうかのボーダーラインと考えています。
オフショアの30mほどまでのシャロージギングロッドとしては、
使えるかもしれません。
とりあえず、
早く返りきってしまうロッドは食わせロッドではないです。
残念ながら、釣り人目線では良い竿に見えます。
早いテンポでキビキビと操作したい場合は、
ロッドの番手を上げる方法で良いと思います。
番手を上げて棒になるシリーズは問題出てきますが、
MOZだと棒にならないので機能します。
またはLM→HMにするなど。
多くのインプレ頂いてますが、
「LMもHMも使っているけど、LMは特別」
「LMに集中して当たる、釣れる」との内容が多いです。
そろそろ迷信から確信に近い意識持ってます。
HMは高弾性フルソリブランクで特性上、
チューブラーロッドの使用感に寄せたモデルなので、
扱い易く速いテンポやキビキビ系にバッチリですが、
LMはLMにだけ出せるニュアンスがあります。
これまでお伝えさせて頂いているMOZらしさは、
LMに多く詰まってます。
と、いつもと同じ様な内容を、
角度を変えてお伝えさせて頂いておりますが、
MOZショートモデルはまずは3モデル!
大雑把な仕様は、
レングスは5.0~5.2f。t
番手は3番6番9番。
ガイドセッティングは、
3番オールシングルフット 5or5.5。
6番ダブルフット混じり6番。
9番フルダブル6番。
価格は未定ですが、
MOZ620シリーズと同じ価格帯。
まだリリースしていない
セミオーダーカタログのガイドセッティング変更代を
6番と9番に反映とします。
今、ブランクは塗装中ですので、
塗装が仕上がりましたら、
ベンドカーブ画像載せたいと思います。
調子は胴調子なので、
MOZのコンセプトに沿って、
全身ジャークセクションのベイトショートロッドです。
MOZシリーズなので、
ショーットロッド=ヘビーなスタイル
だけではないです。
速いテンポのスタイルや、
ワンピッチスタイル、
重いジグをクンクンさせる。(←重要)
ショートかつライトなスロージギングロッド。
このカテゴリーのロッドは無いので、
使いどころがイマイチピンと来ない方がほとんどだと思いますが、
めちゃくちゃ出番あります。
簡単に分けるとしましたら、
1秒前後から2秒を超えるジャークテンポは、
6ft以上のロッドで。
1秒未満でテンポ良く上げてくる場合は、
6ft以下のロッドで。
今までは、
どちらにしても6ft以上でやってきまして、
特に不自由ないんですが、
1秒未満のジャークテンポでの、
胴調子のショートロッドは面白いですよ。
ショートロッドは、
ラインテンション掛かるのも速いですし。
タカミテクノスの全身ジャークセクションロッドを
御使い頂いたら気付くと思いますが、
ラインテンションの掛かりが遅いですよね。
ここがデメリットです。
それ以上に強力なメリットを取ってるので、
ラインテンションの掛かりが遅いのを意識して使えば、
なんとかなるんですが。
流石にワンピッチ中の1秒未満のジャークテンポでは、
少し気になってくるかと思います。
そこでワンピッチ専用としても、
MOZショートモデルは面白いと思います。
なんせ短いロッドは体も楽
なぜショートモデルも全身ジャークセクションにするのかと言いますと、
MOZユーザー様はお気づき通り、
全身ジャークセクションでありながら、
全身ファイトセクションでもあります。
強力なリフトパワーです。
安定して強いラインテンションを掛け続ける事が出来ます。
硬い棒のようなロッドだと、
ラインテンションが安定しません。
張っては抜けてを繰り返すので、
ラインの伸びがいつまでも残ります。
ラインは伸びたり縮んだりします。
「ライン伸び」ばかり注目されがちですが、
「ラインは伸びたら縮む」
「縮むのはいつ?」という概念を持って、
道具選びやスタイルを組み立ててると、
スタイリッシュに釣りが出来ます。
その為の、
全身ジャークセクションでありファイトセクション。
タカミテクノスの大物用ジギングフックROPERAは、
現在パッケージリニューアル中ですが、
強いフックです。
国内海外共に、
2/0サイズで40キロオーバーのキハダキャッチの報告あり。
(少し伸びてますけどキャッチ出来てます)
そんな強いフックでも、
MOZで安定した強いラインテンションでファイトすると、
10キロくらいの鰤でも、
ラインも太く何も考えず適当に、
ただただ強引なファイトをすると
フック伸びするほどに、
強いリフトパワーを出せます。
動画や画像で、
MOZの曲がりを見ると、
ヘニャへニャで到底リフトパワー期待できないように見えますが、
超強力です。
適性に使うためには限度はありますので、
↓タカミのフェイスブック
https://www.facebook.com/takamitu.uehara
9/28に見ていただきたい動画上げときました。
今年、対馬で、
MOZ1LMで8~10キロくらいの鰤をファイトしてる動画です。
派手に曲がってますが、
ロッド強度自体はマックスで7割使っているかどうかで
余裕をやや残してます。
でも、リールも小さいので
ロッドの張りとリーリングを合わせたリフトパワーが
足りてないタックルバランスです。
問題なく釣り上げられますが、
同じラインシステムでも、
ロッドがMOZ4HMで、
マーフィックスN4あたりを組み合わせていたら、
ファイトタイムは半分程度になっているでしょう。
でもMOZ1LMで10キロ近い青物掛けたら面白い。
10キロ超えると、
ロッドがペチャンコになって面白くないかもしれません。
6キロくらいのメジロ~小鰤が走りと重量感のバランスが好きですが。
瀬戸内で同じ6キロならヒラマサよりもヒキが強いですね。
MOZならどの番手でも、
どこへでも持って行けます。
ターゲットが小さくても大きくても。
スタンダードモデルはラインシステム~45lbがベターの仕様ですが、
今後セミオーダーカタログなどで、
ガイドセッティングの仕様変更を選びやすくなると思います。
来年からスタンダードモデルの仕様を4.5→5にした方が良いのかな?
と思案中です。
どうもPEとリーダーのノット方法や、
使うPEラインによっては、
スタンダードの4.5番12点より5番11点の方が合っているので、
その割合を探っているところです。
ご新規様が増えたので、
スタイルの幅も多彩になってます。
本当のところは、
5番のトップガイドで良さそうなのが発売されてるので、
視野に入ってます。
KGsicですね。4.5番は無い・・・。
どんな不具合出るか出切ったあたりで考えます。
4.5番 12点から、
5番 11点(または12点)。
スタンダードモデルとするなら、
よりベターな仕様を。
ラインのコーティングが変わってきてるので、
小径が過ぎると気になってくる事が多くなりました。
最小径4番は好きですが、普通のPE向けのセッティングに。
今日はこの辺で。
ショートの試作ブランクが良い出来だったので、
モチベーション高まりました。
開発でモチベーション高まると
モノ作りモードに入って腹減らなくなるので、
注意します。
今腹減ってるんだろうなってのは判ります
MOZシリーズ紹介動画(youtube)
MOZ紹介動画の補足記事(少しでも把握して頂くためには大切な記事です)
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ではまた