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MOZ(モズ)について 二談目

こんばんは、
「MOZ」について御問い合わせが多かった内容について
触れさせて頂きますImage may be NSFW.
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べーっだ!


なが~~~~~~いです。
最近、こんな記事続いてます。
MOZリリースまで続きます(笑

いろんな考えで釣りをするのが楽しいので、
ご観覧者様によって、僕の書く内容は
拾える内容と捨てる内容あると思いますから
スルーする部分はスルーしていただければと願います。

過去のMOZ紹介記事はコチラです、
ユーチューブでロッドの挙動がわかる記事もあります。

MOZについて 1談目

MOZ紹介と受注日発表


クラス毎の特徴は、
MOZ2 MOZ4 MOZ5 MOZ6のブランクを、
平行に並べて曲げてみたベンドカーブです。
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DSC_1038.JPG



太い1本か、カメラがブレてるようにみえませんか?

同じカーブになるよう設計しました。

おそらく逆の感覚になると思いますが、
同じテーパーにすると、同じカーブにならず、
クラス毎にある法則で補正したテーパーにすると同じカーブになります。
その法則を掴むまで何本も試作重ねて、
ある法則と感覚身につけることが出来ました。

チューブラーで設計する際も、
もこのあたりの事を重要視してまして、
オルタネイトの開発当初から、
「クラス毎に合わせた負荷で、どのクラスでも同じカーブを描く」といった設計にしてました。

今思うと、データが少ない当初ではかなり難しいと思えますが、
奇跡的に僕の予測と依頼した工場の技術の高さで実現出来てました。

MOZはどの負荷でもほぼ同じカーブを描くので、
例えば、3番で300gを使った感覚で、
4番で400gを使ってもロッドの使用感や、
クラス毎の特性や特徴に変化を感じないように考えてます。


まず1番手だけでも使い慣れると、
次に違う番手追加した際に、
番手ごとに人間側が特徴の違いに合わせる意識の必要性がなくなり、
釣りに集中する事が出来ると思います。

同シリーズ(同モジュラス)なのに3本持ち込んで、
番手違い持ち替えただけなのに、
ロッドシリーズが別物のような特徴の変化は
コンセプトがそうゆうシチュエーション毎を狙った内容で無い限りは、
テストしていない、または設計ミス扱いに受け取られてしまうと思います。

タカミテクノスのロッドはどのクラスも一貫したコンセプトで開発するので、
持ち替えても特徴や個性に変化あると感じないようにしてます。

MOZに関しましては、
ローモジュラス6クラスとハイモジュラス6クラスの、
計12タイプで特徴や個性を意図的に
各クラス一定距離変化させたい場合に選択できるようにしました。

リールのギアにハイギアとローギアでニュアンスが大きく変わるのを、
巧く使い分けてパターンにハメていく概念に加えて、
ロッドもローモジュラスとハイモジュラスを
一つのシリーズの中で使い分けるという概念を加えることを考えました。

今までは、ローモジュラス(低弾性)のシリーズやメーカーと、
ハイモジュラス(高弾性)のシリーズやメーカーで、
どうしても全く別のコンセプトから生まれたロッドの使い分けとなってましたが、
MOZではMOZの中でローモジュラスとハイモジュラスを使い分けるという遊びを可能としましたので、
よりセンシティブにダイレクトにパターンを詰めていって、

えずくほど釣ってくださいッッImage may be NSFW.
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ビックリマーク






画像でブランクを持っていただいてるのは、
タカミテクノスロッドユーザーH氏。


H氏が2年半前に、
カスタムオーダーで1点モノブランク。
まさにMOZの1番ハイモジュラス(ハイレスポンスの方)
にかなり近いのを所有されておりご愛用頂いております。

MOZ#1HMに近いこのロッドで、
丹後でジギングして青物釣ってます。
丹後でもこうゆうロッドが良いパターンありますね。
強度が高いのとロッドが元気なのでジグも重い奴背負えます。
ビビルほど細いブランクで、
フルドラグガチンコファイトができるロッドはMOZ以外に知りません。


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DSC_1035.JPG

懐かしのフォアグリップレス。
昔に御要望多かったカスタムです。
小型リールシート(ジガー2000がギリギリ)
僕はこれに無理やり2000LD付けてました。

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DSC_1036.JPG

丁度、肘にEVAが当たるベストな長さにハンドル長さ調整されてます。

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DSC_1034.JPG

極小径多点4番。
僕はこのガイドセッティングでも
フロロリーダー60ポンド付けてアンダーキャストしてます。

小さいガイドに抵抗ある方様も、
小さいガイドのメリットは絶大ですので、
強い抵抗持たず小さいガイドでジギングして頂ければ嬉しいです。

何千個も小さいガイドでジギングロッド組みましたが、
なんでもかんでも小さいガイドにしている訳ではないので、
用途を考慮して御作りさせて頂いていることも有り、
修理もトラブルもゼロです。もちろんクレームもゼロです。



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DSC_1037.JPG


3年前にこのマテリアルに着目し、
探りを入れるかのように様々な用途の試作ブランクを重ねておりまして、
そういった段階の1点モノブランクという形で、
工場にお越し頂いた方様や、
コアな方様向けの、
いわゆる「最後の最後に奥からゴソゴソ出てくる系1点モノまたは数量限定非公開ブランク」
が過去に50本程はフルカスタムでのオーダーで御作りさせて頂きました。

今思うとMOZは3年前に完成の一歩手前まで行ってたんだなと感じました。

かなり特殊なマテリアルなので、
通常ラインナップには向かないのかな?と、
思っていたんですが、
MOZの始祖モデルで
ユーザー様やメンバー内でもコレは良いよ!との声が多くなり、
QEDリリース後の次どうしようか・・・。の時期に、
アークアーチ(どうなった!)をひとまず置いておいて、
MOZの仕上げに掛かりましたImage may be NSFW.
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メラメラ


昨年に隠岐へ行った際に、
アークアーチのファーストプロトのテスト一発目だったのですが、
MOZのプロトも持って行き、使ってまして、
クエやデカイのを掛けたり、
感度の良さや使用感の良さと面白さ、
必要な要素全て高次元で備わっている上に、
驚異的な限界強度と
圧倒的に広い使用ジグ範囲(思っている30~40パーセント上の重さまで可能だった)
これを再確認して一気にモチベーションが高まりました。

巻物系ロッドのアークアーチは作りますが、
今はMOZの事で頭がイッパイです。

おそらくオールカーボンソリッドブランクと聞くと、
昔からジギングをされており、詳しい方様ほど、
重いし感度悪いしダルいし、使い物にならんだろう?の思いが頭によぎるかと思いますが、
少しマーシャルより重い程度(市販ロッドではかなり軽い方)、
感度はチューブラーより良いです。

使用感の良いロッドをこのマテリアルで作るとなると、
仕様や用途にもよりますが、おおよそ6.5ftのロッドまでで、
キャスティングでの飛距離が重視しないような条件があれば、
マテリアルのデメリットを気にならないレベルに抑えることができます。

MOZは6.2ft
キャスティングしないバーチカルジギング
完璧に条件クリアしてますので、
デメリット食わずに、
このマテリアル独特のメリットを存分に活かすことが出来ます。

エキスパート向けにマーシャルをリリースした当初のユーザー様からのインプレで、
「ロッドの使い方がわからない」等の御問い合わせも少なくなく、
MOZのマテリアルはまだ受け入れられそうにないなと感じましたが、
新しい考えを盛り込みまして
レングスやテーパー設計を調整し、
マーシャルの後継なのは間違いないですが
マーシャルより扱いやすくしました。

マーシャルは、扱いがシビアで特殊なのでエキスパート向けとして、
リリースしてからは、積極的にアピールする事は避けましたが、
ロッドの調子や動きとしては、MOZに迫る挙動してくれてました。
いまでこそ目新しい調子ではなくなったマーシャルですが、
その次のステップへとMOZへバトンタッチする事にしました。

求める条件を満たそうとするとチューブラーでは限界感じます。


MOZよりもマーシャルよりもマニアックなロッドを御求めの方様向けに、
今後、派生モデルとして、より尖ったブランク(メリットとデメリットがかなりハッキリしている)
も数量限定やブランクを受注分発注のようなスタンスで
提供させて頂けたらと考えておりますImage may be NSFW.
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にひひ



そんなMOZで採用したマテリアルの特徴は、
上記に書かせて頂いた内容以外に、
「入力からワンテンポ遅れて返ってくる特性」
「曲がり方、返り方が 狭いセクション毎の独立した力強い挙動」
「例えば3番だとすれば、2の力で曲がりこみ4の力で返るトルク」

この3つが大きな特徴で、
チューブラーブランクとの違いになります。
高弾性チューブラーは上記の3要素の逆になりがちですが、
レスポンスの良さがチューブラーの特徴で、
パワーバンド(最適条件の範囲)が狭くになりますが、
バッチリとタックルセッティングできると気持ちが良いです。
好みで使い分けるのが良いと思います。

ロッドをたくさん持ちたくない方様は、
海域の場面が大きく変わらないのであれば
MOZの番手を上げたのをもう一本追加するか、
ハイモジュラスモデルにするとチューブラーロッドを
何本も持たなくてもカバーできます。

12モデルありますので、「丁度良い!」があると思います。


ワンテンポ遅れて返る事に、
なぜこだわるのかを説明するのは難しいですが、
ロッド(ジャーク)とジグはシンクロしていないという事に着目し、
ラインテンションのかかり方は、
大きく分けて3つ
「リーリング先行」
「ロッドの持ち上げ(ジャーク)とリーリングを同期、またはクロスオーバー」
「ロッド(ジャーク)先行」

ざっくり2つの事を書かせて頂きます。

人間の体を動かしながらロッドを操作している最中のバイトは少ない。

ラインの伸び縮みがジグウエイトや糸フケ、
水深やライン素材によって異なり、
条件によっては考慮する必要性をさほど感じない事もあるが、
ラインテンション入力後に遅れて始まる縮みとほぼ同時に
入力したなりのラインテンションがマックスに到達するタイミングが、
ラインテンション入力と実際に末端のジグへ影響する僅かなタイムラグ。

こんな感じの事を考えながら
スロージギングに留まらず、昨今のベイトロッドに求める事は、
ジグの重みをシットリ拾い上げるようにティップ~ベリーにもたれさせながら、
リーリング先行でロッドを深く曲げこんでロッドを水平~真上手前付近でロッドの動作をストップ、
ロッドのベンド単体だけでトルクフルかつゆっくりとティップまでシッカリ返りきるようなのをイメージしてます。

マーシャルの時点で同じことを重要視してるので、
過去にも同じ事をブログに書いてますが、
MOZでは、
この欲張りに求めていたイメージを超える仕上がりになってます。

リーリングの入力からロッドの返りがワンテンポ遅れると、
上記に書いた内容の、
ちょうどラインテンションが掛かり始めやすいタイミングで、
ロッドが返り始める事になります。

ロッドがリーリングのタイミングと遅れて反応することで、
「ラインテンションの掛かり始め」と「ロッドの返り始め」を、
より適切なタイミングでシンクロに近く補正する機能があるので、
ワンテンポ遅れて返るロッドにこだわってます。

レスポンスの良い返りで、スローテンポのジャークをすると、
ラインテンションが掛かり始め難いタイミングで、
ロッドはシャキッと戻りきってしまいますので、
ジグが潮噛まずに抜けた気持ち悪いアノ感触・・・になります。

そういったレスポンスの良いロッドは、
ジャークのテンポが速く、
ジャークとジャークの短いタイミングでティップが返りきるレスポンスを求める時に使います。

MOZでいうと、
3番のローモジュラスを使っていてテンポが遅くジャークが合わないと、
4番か5番のローモジュラスか、4番のハイモジュラス
少し調整程度ですと3番のハイモジュラスに持ち変えるような感じです。

ロッドを跳ねさせずにジャークしている方がターゲットからの反応が良い事もあるので、
オフショアジギングでは柔らかいロッドと少し硬いロッドの2本あるとアブれにくいですねImage may be NSFW.
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グッド!


僕はロッド作ってますが、
ロッドをたくさん船に持ち込みたくないので、
タカミテクノスアイテムはどれもそんなラインナップになってます。
たくさん種類買って頂けると嬉しいですが、
厳選して持ち込んだ少ない道具で今日を何とかする!
という遊びが好きで面白いです(笑

さんざん色んなジグや道具使った時期もありましたが、
使い慣れた少ない道具で釣り込むと内容濃いデータも取れるのでImage may be NSFW.
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グッド!


ガンガン釣りに行っていたら色んな道具使えるようになると思いますが、
今の僕が釣りに行くペースでは新しい道具に慣れようとする行為がもったいなく感じます。




こんな感じで、MOZの特徴をよりディープに、
開発段階で考えるような内容をお伝えさせて頂きました。

いつも開発モードに入ると、
固定観念と既成概念に囚われないよう、
一旦固まったものをホグし、崩し、最小公倍数にして、
確定要素と不確定要素の洗い出しからスタートしてます。

既成概念の逆が真という事が結構多く、熱が出ます(笑


年明けに仕上がったカスタム度高めのロッド達。

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明日もまたカスタム度の高い2本仕上がります。
1本は花魁デザインのブルー。
もう一本はQED661を使った瀬戸内キャスティングロッド7.2ft。



最後までご観覧頂きまして、
ありがとうございます。



ではまたImage may be NSFW.
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べーっだ!













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