こんばんは、
先日オンラインショップへ新しい小物類を入荷の連絡をさせて頂いてから、
御問い合わせを頂いた中で、
最も多かったのが非連動フロントフックについての内容でしたので、
本日の記事は非連動フロントフックの紹介をさせて頂きます

姿はこんなのです。

スイベルの上のアイにアシストリーダーと、
ラインシステムのフロロリーダーが通ります。
変わった方式なのですが、
ここ6年ほど調整や試行錯誤してきまして、
その間に釣った魚の95パーセントはこの方式のフロントフックです。
青物を主体に千匹以上を掛けてきていると思います。
機能に関するデータ量も十分に統計できる
実績を積み上げましたので、
この度販売するところまで来ることが出来ました

どうゆう機能を得られるのかと言いますと、
今までも何度か当ブログで紹介させて頂いていた際には、
「ジグに針が抱きつかない」との説明だったと思いますが、
これも大きなメリットですが、
構想していた際に着いてきたオマケでして、
本質は、
下記画像を擬似仮想的なものですが、
「ジグを横に飛ばす」の表現を用いられることの多いジギングですが、
条件により、上げのジャークでは「横に」というより「斜め上に」の状態が近いと思います。
船べりでシャクルと横に飛ぶ事もありますが、
ライン抵抗やライン角度の条件が足されますと、
船べりの様には動いていないので、
むしろフォール時の方が横姿勢になりやすい条件です。
スラック少なめの状態でのフック位置。
おそらく実際はもう少しフックがジグの水流に吸われていると思います。

強いジャークなどでスラックが多いと、
下記画像のようなイメージが遠くないと思います。

フックがジグから少し離れていて、
リーダーの直線状に
「フックがあろうとする状態」になっていることが特徴です。
この状態でフックがターゲットの口にコンタクトすると、
フックは既に掛ける向きになっている事が狙いです。
リーダーに対してのフック位置です。
下記のオーソドックスなフックシステムでは、
ジグと連動した、ジグに対してのフック位置になります。

水の抵抗を受け流しながらフックがジグに張り付いている状態。
鰤の捕食では捕食方法にもよると思いますが、
1リットル以上も水ごと一瞬で吸い込んでいるので、
100gでも200gでも簡単に吸い寄せることが出来ます。
鰤を想定して、
風呂で1.5リットルのポンプを作って、
どんな吸引力があるかテストしてみましたが、
かなりの力でした。
フックが1g軽い1g重いのレベルは考慮する必要を考えさせない結果です。
それよりも、フックシステムのバランスや吸い込む対象の面積で差を感じます。
しかし軽い針は良く掛かるとは思いますので、
軽くなる設計で作った結果が良く掛かる針になっていると僕は感じます。
ベイトやターゲットのサイズによって、
吸い込む力が変わるので、一例としてイメージ材料になってます。
そんな通り一遍のテストはしてみたものの、
ブラックバスや鳥山のナブラ打ちなどで見比べても、
本当のベイトを捕食する時と、
ルアーにバイトしてくる時の食い方に違いがある場合を感じますので、
鵜呑みにはできないのが面白いところです

バイトはあるものの口を空けているのか?といった状況もありますよね

ハテナマークが無くなると面白くなくなると分かっていても、
ハテナマークを一つでも無くそうとするプロセスを楽しんでます

上記の条件は、
シャクリ上げている最中の状態ですが、
バイトが集中するのは、
シャクリ上げた後のスラックやラインテンションの抜けでのステイ~フォールですが、
その状態でこそ、
リーダーに対してのフック位置がメリットになってくる点でして、
いわゆる「フロントフックがバンザイ」する事になるタイミングですが、
リーダーの直線状にアシストリーダーとフックが「居ようとする状態」になってますので、
フックが抵抗で逆さにフワッとしている時でも、
アシストリーダーの根元は横or下に居るであろうターゲットに向いている状態です。
もちろん掛かりが早い効果を得られます。
デメリットももちろんあります、
オーソドックスなフックシステムは
しゃくり上げ時にフックがジグに張り付いている状態ですので、
フックシステムの長さと張りと重量をバランス出せていると、
サワラ系の噛み付き系のターゲットに効果的ですが、
非連動フロントフックシステムは、
ジグから少し離れた位置にある状態が多いので(時間が長い)、
サワラの代表的なバイトポイントの腹付近にフックが無い事から、
格段に釣れなくなります。
結果として僕はこの数年サワラを鰤と比べ少ないです。
バイトがあるが乗らなく、ジグを確認すると大体サワラの歯形があります。
それが続く場合は、オーソドックスなフックシステムに戻してます。
如実に差が出ます。
一度や二度ではなく何十釣行も感じてますので、
今回説明させて頂いた、
イメージ材料の条件どうりで納得が行く結果を得られ、
販売&説明にいたる事ができました。
ツバス~鰤、ヒラマサを狙うなら、
ある条件を除いて、
僕の場合は非連動フロントフック一択です。
ある条件とは、
根掛の多いフィールドや状況です。
出来るだけ軽いジグで落とすと、
ジグは立って着低せずに斜め姿勢のまま着低します。
リーダーの直線状にフックがあるので、
即根掛できる条件になっている為です。
かなり根掛の確立が増えます。
こういった時は、
リアアイが潰れるほどの重いジグ使うか、
オーソドックスなフックシステムでバンザイさせた状態で底切るようにしてます。
このように、
イメージしている事と、実際の結果がリンクする事で、
見えていないものを見たように知ることが出来ましたが、
途方も無いチャレンジとデータ収集でした。
オフショアジギングをして3年目にこのブログを始めまして、
その前のショアジギをしていた時に、
「どうにかフック位置をジグに連動せず定位できないものか?」と思案したのが最初でしたので、
かれこれ8年近くになります

もちろん当時はまだ経験も浅く遠回りや、
あさって方向の考えなども取り込んでしまってましたが、
今思うと遠回りして間違った経験が
新しく他の何かモノ作る際の良い肥やしになってます

当ブログは、非連動フロントフックから始まって、
錫ジグに手を出し、
最後にはブランク~ロッド製作になり、
販売に至った順は逆の、
ロッド~錫ジグ~非連動フロントフックとなりました。
魚から近い順に奥深く難しいですね。
目や手から遠い順の方が欲しいデータや
納得するのに躊躇しているのは確かです

海の中でどうなっているのかを掴むのが難しいですね

テストしだしてからリリーズまでが長いタカミテクノスのラインナップですが、
自分が使いたくないモノはリリースしないを心に決めております。
今後とも、
宜しくお願いいたします

非連動フロントフックは、
現在オンラインショップに残り僅かですがまだ在庫あります。
また作って入荷いたしますので、
一度明石シーズンにサワラ諦めて、
ハマチ~ブリ狙いで使ってみてください

ではまた

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